子供という生き物

私はもともと子供が好きではありませんでした。


なりたくない職業第1位が保母さん(当時)、第2位が学校の先生と言っていたくらいです。

 

それが自分に娘ができると、「子供」という生き物の面白さに気が付きました。


大人のように細かいことにとらわれない、自由なものの考え方で生きる子供って素晴らしいなと思います。

 

先日児童館に行った時、娘が大広間で遊びたいと言いました。


私は大広間の端においてあるベンチに座って、じっと待っていました。


すると、全く見たことのない小学生が一輪車でこちらへ走ってきます。


私の横の壁に「ドン!」と手をつくと、上からかがみこむようにして言いました。

「俺ね、青より黒の方が好きなんだ…」

 

おそらく小学2年生くらいでしょうか。
一輪車がゆらゆらと不安定に動いています。

 

「あ、ああ、そうなんだ。カッコいいもんね、黒」

と慌てて返事しましたが、心の中では「あんた誰?」と思っていました。

 

突然話しかけて、自己紹介する前に好みの話をするとは、かなりのテクニシャンです。


まあ本人は何も考えてないんでしょうけど。
子供って本当に思い付きで行動しますよね。

 

その頃、幼稚園の娘は小学生に混じって「学校ごっこ」をしていました。
誰も「あなた幼稚園児でしょ!」ってつっこまないところが素晴らしい。